Dragon Frame認定教育期間 Stop Motion Pro社認定教育機関
船本恵太 クレイアニメ・
ストップモーションアニメ教室
●教室は都心の渋谷区千駄ヶ谷 ●少人数4〜7人制 ●初心者向けの授業
●川村徹雄氏アーマチュアキットSM-005特別提携価格提供 ●録音スタジオ完備
●入会すれば録音スタジオ使用料割引き特典あり
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教室開講にあたってのご挨拶
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◆代表挨拶◆
手を動かし、イメージを形づくることは、自分でも気付かない自分の内側にあるものを具体化する、最もシンプルな行為なのではないでしょうか?複雑化された社会の中で、ストレスを感じずに生活をすることはもうほとんど不可能だといって差し支えないでしょう。子供の頃に無心で粘土をこねたように、人形アニメーションやクレイアニメーションの創作で、もう一度自分を発見し、自分の個性を再確認してみませんか?共に創作の喜びを分かち合いましょう。2008年6月より、人形アニメーション教室・クレイアニメーション教室を開講します。
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◆「ストップモーションアニメーション教室」という日本初の試み パイオニア精神◆
日本全国には50件を超える「人形教室」が存在します。当社の「柴倉一二三球体関節人形教室」と「柴倉一二三サーニット人形教室」も人気です。
そうした中、私はふと思いました。
『しかしそれなのに、なぜ人形アニメーション教室は1件もないのだろう?』
近年の、人形アニメーションやアートアニメーションのムーブメントによって、少数ではありますがいくつかの美術大学でアートアニメーション教育が本格化しており、その中で、少なからず人形アニメーションを短期間学ぶ機会はあります。さらに、極少数ながらアートアニメーションの専門学校も誕生し、中には人形アニメーションを専攻することも可能な学校も開校されました。これらは、本当に極々近年の事柄です。
ですが、いわゆる「人形教室」に該当するような人形アニメーション・クレイアニメーションのお教室はまだ存在していません。
そこで、当スタジオが培った「柴倉一二三球体関節人形教室」と姉妹教室「柴倉一二三サーニット人形教室」のノウハウを活かし、音のメルヘン屋の創立者である故・三木宏のモットーである「パイオニア精神」を持って、日本初の試みとなる「人形アニメーション教室・クレイアニメーション教室」を開講することを決心しました。
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◆日本全国で50件を超える「人形教室」が存在するのはなぜか?◆
日本全国には50件をも超える「人形教室」が存在します。一体なぜでしょう?
それは、日本人が、古来より深く密接な人形文化を形成してきたことに由来するのでしょう。日本人は人形を嗜好する民族性を持っています。雛人形や傀儡となれば1000年の歴史があり、江戸時代には多くの人形文化が築き上げられました。人形浄瑠璃文楽や江戸からくり人形などなどです。
工芸ではない、創作人形(アーティストドール)が誕生したのは昭和初期のことです。江戸時代より続く伝統工芸生き人形師の家系に生まれその名を襲名した平田郷陽氏は、自らの作品を欲し創作人形の道を開拓しました。日本の創作人形の草分けの1人です。
1970年代初頭になると、アンダーグラウンドの世界から、先駆者四谷シモン氏らの手によって球体関節人形の分野が開拓されました。シュルレアリストハンス・ベルメール氏と澁澤龍彦氏の影響によって。
1990年代後半より今に至るまで、20〜30代の女性を中心に球体関節人形が1つのムーブメントになっていることは、ご存じの通りです。お隣韓国での人気は日本以上だともいいます。
現在では、アジアのみならず欧米にも飛び火し、アジアンBJD(ボール・ジョインテッド・ドールの略)として親しまれる世界的なムーブメントに成長しています。アメリカ最大規模のドールショー「IDEX」でアジアンBJDのワークショップが開催されるに至るほどに。
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◆なぜ今の時代に人形アニメーションが日本の20〜40代女性に人気なのか?◆
なぜ今の時代に人形アニメーション・クレイアニメーションが日本の20〜40代女性に人気なのか?
今、人形アニメーション・クレイアニメーションは『観る時代から創る時代へ』と変貌を遂げようとしています。これもまた時代の変化、時代の流れです。
第1回吉祥寺アニメーション映画祭開催記念吉祥寺アニメワンダーランド2005特別追加企画「日本の立体アニメーション特集 CUBE 9 FROM JAPAN」等の企画・ディレクションを経て、20〜40代の女性を中心に、多くの方々が人形アニメーション・クレイアニメーションに興味を持たられているということを知り驚きました。イベント会場において、自らも人形アニメーション・クレイアニメーションを制作してみたいとう声も少なくありませんでした。
そして、今春に高円寺書林にて開催したクレイアニメワークショップは満員で参加できなかったという声も多かったほどの盛況で、参加者は1名を除いて全てが女性、やはり20〜40代が中心でした。
1911年に、ロシアのスタレーヴィチが、世界初の人形アニメーション「麗しのリュカニダ」を制作してから97年の歳月が流れ、CGIを駆使したアニメーション全盛の今、時代が人形アニメーションやクレイアニメーションを要求していることにも、とても不思議さを感じます。私が6年前よりプロデュースしております柴倉一二三球体関節人形教室も、生徒さんの多くが20〜40代の女性で、不思議な共通性を感じています。皆様、決して懐古趣味というわけではなく、そこには多様性が生じています。共通するキーワードは「人形」です。
(2008.6.1)
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◆なぜ?日本にはクレイアニメ教室が存在しなかったのか?◆
なぜ?今まで日本にはストップモーションアニメ・クレイアニメ教室が存在しなかったのでしょう?美術大学での教育や専門学校さえ近年にはじまったばかりです。
創作人形や伝統工芸としての人形に対して、ストップモーションアニメが日本で誕生したのは、わずか50数年前のことであり、単純にいっても歴史の長さが違いますし、日本に根付く古来からの文化ではないからでしょう。
ストップモーションアニメ・クレイアニメの制作は非常に専門的な知識と技術を必要とするため、そもそも制作者の絶対的な人数が人形作家に比べて極少数です。
それに対し現在では、コンピュータとデジタルカメラの技術発展により、過去のように高価な機材がなくとも高品質な作品を制作できるようになり、自然と制作者の数も増えてきました。インターネットの登場により、情報も格段に入手しやすくなりましたし、YouTubeなど発表の場のあるということ大きいでしょう。
そして何より、上記したように「人形や人形アニメを制作したい。」という需要が増したことが、教室の誕生へと繋がっているわけです。
(2008.6.1)
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