コンポジション
静止画1枚1枚が積み重なったものがアニメーションだと言っても過言ではないでしょう。
人形を使ったアニメーションはとてもアナログなアニメーションの技法ですが、
デジタル技術はその可能性を大きく広げてくれます。
ではここで、実際の例をとって見てみましょう。
この画像がrien村物語第1話のエンディングシーンの中の1枚のグラフィックです。

この1枚のグラフィックがどのようして制作されたかを解説いたします。
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まずはベットの写真を撮影します。
クリくんと子ぞうの造形はこのベットよりも、実際はもっと大きなサイズです。
ですから、それぞれ別々に撮影して、合成する必要があるのです。
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別に撮影したクリくんの写真と子ぞうの写真から、被写体をくり抜き、
先程のベットの写真の上に重ねます。
ここでクリくんと子ぞうのサイズを、ベットに合わせて調整します。
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ベットの掛け布団の中に身体が入いる部分をカットします。
掛け布団からはみだしたクリくんの足を加えます。
これで合成は完了したわけですが、なんか不自然じゃないですか?
なぜ不自然なのか?答えは光と影です。
本来ならできるはずの影が存在していないことが、違和感を感じさせています。
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クリくんの手足だけみても、影があるとないとでは随分と違います。
上写真と見比べてみてください。
子ゾウの身体が本当ならばおさまっているはずの掛け布団の部分、
そこにも影を足して掛け布団が膨らんでいるように見せています。
影をつけるコツは、3つあります。
一番大切なのは、光の入っている方向を見極めることです。
もう1つは、被写体(クリくんと子ぞう)の立体感を見極めることです。
もう1つはベットの影を参考にその濃淡を調整することです。
これらは基本的に絵を描くことと同じ要領なのです。
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夜のシーンなので、色合いを調整します。
窓から差す太陽光が、月明かりへと変わるわけです。
最後に被写体のハイライト部分を書足して完成です。
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